おたまちゃんは旅行から帰って少しアクティブになった。
スーパーで知り合ったと言う友人に誘われて、区のクリスマス会でアイドルをやると言い出した。
彼女の晴れ舞台とあっては行かざるを得まい。
当日。
彼女の出番の時間だ。
キタ!
アイドル衣装の彼女はかわいかった。
いかにもアイドルと言った曲を歌う。
一曲目が終わる。
「沙織です」
ぎこちない挨拶もまたかわいい。
二曲目はバラード
会場がいい雰囲気に包まれる。
最後はアップテンポ
しっかり踊れている。
私に気付く
目線にときめいてしまう。
歌い終わる
いいステージだった。
割れんばかりの拍手が起きる。
「ありがとうございました」
おたまちゃんのいる控室に向かう。
ステージの成功に控室も沸いていた。
「お疲れ様」
彼女も満足げな様子だ。
「少し早いけどクリスマスプレゼント」
彼女が欲しがっていたCECIL McBEEのバッグを渡す。
喜んでくれたようだ。
彼女が嬉しそうだと、こちらも嬉しい気持ちになる。
その時、中学生だろうか、少年がサインをくださいと色紙を持ってくる。
「人妻だけどいいの?」と指輪を見せる。
少年は「問題ないです。嫌じゃなかったらお願いします」と言う。
おたまちゃんは慣れないなりにそれっぽいサインを書いて渡した。
実際は独身だし、アイドルでも通用すると思うが、それを口には出せなかった。
彼女は手を振って少年を見送る。
今まで見せたこともないくらい、幸せそうな表情を浮かべていた。
思い出に残る1日になったと思う。
ホームへ
スーパーで知り合ったと言う友人に誘われて、区のクリスマス会でアイドルをやると言い出した。
彼女の晴れ舞台とあっては行かざるを得まい。
当日。
彼女の出番の時間だ。
キタ!
アイドル衣装の彼女はかわいかった。
いかにもアイドルと言った曲を歌う。
一曲目が終わる。
「沙織です」
ぎこちない挨拶もまたかわいい。
二曲目はバラード
会場がいい雰囲気に包まれる。
最後はアップテンポ
しっかり踊れている。
私に気付く
目線にときめいてしまう。
歌い終わる
いいステージだった。
割れんばかりの拍手が起きる。
「ありがとうございました」
おたまちゃんのいる控室に向かう。
ステージの成功に控室も沸いていた。
「お疲れ様」
彼女も満足げな様子だ。
「少し早いけどクリスマスプレゼント」
彼女が欲しがっていたCECIL McBEEのバッグを渡す。
喜んでくれたようだ。
彼女が嬉しそうだと、こちらも嬉しい気持ちになる。
その時、中学生だろうか、少年がサインをくださいと色紙を持ってくる。
「人妻だけどいいの?」と指輪を見せる。
少年は「問題ないです。嫌じゃなかったらお願いします」と言う。
おたまちゃんは慣れないなりにそれっぽいサインを書いて渡した。
実際は独身だし、アイドルでも通用すると思うが、それを口には出せなかった。
彼女は手を振って少年を見送る。
今まで見せたこともないくらい、幸せそうな表情を浮かべていた。
思い出に残る1日になったと思う。
ホームへ